最近、「若者の恋愛離れ」や「未婚率の上昇」といった話題がよく耳に入るようになりました。結婚への価値観が多様化する中で、今の日本の結婚率や未婚率、そして結婚に対する現代の意識はどのように変わっているのでしょうか？この記事では、最新のデータとともに、日本の結婚事情や、現代におけるパートナーとの出会い方について詳しくご紹介します。
日本の結婚率は減少傾向
日本の結婚率は、ここ数十年で大きく変化しています。厚生労働省の「人口動態統計」によると、1972年には婚姻件数が100万件を超え、当時の結婚率（人口1000人あたりの婚姻件数）は10.0%を超えていました。しかし、時代の変化とともに結婚率は緩やかに低下し、2023年には婚姻件数が約50万件、結婚率は4.0%と、1947年以降で最も低い水準になりました。
また、晩婚化も進んでおり、2023年の平均初婚年齢は男性で約31歳、女性で約29歳となっています。このようなデータからも、結婚に至るまでの流れが大きく変わってきていることがわかりますね。
生涯未婚率の上昇
生涯未婚率とは、50歳時点で結婚経験がない人の割合を指しますが、この割合も年々増加しています。国立社会保障・人口問題研究所のデータによると、1970年には男性1.7％、女性3.3％だった生涯未婚率が、2015年には男性23.4％、女性14.1％にまで上昇しています。時代の変化とともに「結婚しない」という選択も自然なものとして受け入れられつつあるのかもしれませんね。
若い世代の結婚願望とその現実
結婚率が下がっているとはいえ、結婚願望が薄れているわけではありません。国立社会保障・人口問題研究所の調査では、18〜34歳の未婚者の85％以上が「いずれは結婚したい」と考えています。ただ、実際に結婚に踏み切れない理由として「適切な相手に出会えない」「経済的な不安がある」といった現実的なハードルがあるようです。特に男性では「結婚資金が足りない」「まだ必要性を感じない」、女性では「自由さや気楽さを失いたくない」という意見も多く見られます。
出会い方の変化が結婚率に影響
結婚率が低下している理由には、出会い方の変化も大きく関係しています。1960年代には「お見合い」が多くのカップルを結びつけていたため、結婚に至る道がスムーズに用意されていました。しかし、現在は恋愛結婚が主流になり、SNSやマッチングアプリの普及により、自然な出会いが増える一方で、結婚を前提にした出会いの場が少なくなっています。こうした環境の中では、「結婚したい」という気持ちはあっても、結婚に至る出会いがないと感じる方も増えています。
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